起業:消防設備士「独立5年記念日に過去の失敗を振り返ってみた」vol.860 2022.4.15
東京1853日目!
あらすじ
4/15は独立5年記念日。失敗の数は数え切れんほどあるし、今WAVE1が存在してるのが奇跡な位に累計14回倒産を本気で覚悟もした。でも皆んなのお陰でチャレンジを辞めずに今も存続できてる。やっと状況が整った。6年目は攻めるぞ。
消防設備・ビルメンテナンスの人材シェアリングサービス『ビルメ』
独立して丸5年
昨日で東京に来て丸5年が経った
こんなに長い5年間を今まで経験してなかった
色々あり過ぎて、頭の中に色んな想い出が巡ってくる
折角の記念日やしブログを書こうと思う
昔は毎日更新してたのに最近は全然書けてない
書くのは好きやってんけど、発信がしにくくなった
その大きな理由の1つになるんやけど、改めて発表します

株式会社WAVE1は『上場』を目指します
「消防設備業界日本一になる」って1人の頃からずっと言い続けてきて、今も変わらず言ってるねんけど
消防設備業界一位の企業を超えることをずっと目標にしてやってきた
相手は防災メーカーやけど、別にWAVE1は防災メーカーになろうと思ってるわけじゃない
消防設備業界のIT企業として企業価値で勝負しようと思ってる
起業したての頃は「売上を超えよう」って思ってたけど、経営者として経験を積んでいく内に「“時価総額”で勝つことの方が資本主義経済の世の中では価値がある」って思うようになった
だから上場を目指すことにした
現在上場してる消防設備関連企業の時価総額はざっくり下記のような感じ
・能見防災 1200億円
・ホーチキ 300億円
・日本ドライケミカル 120億円
だからWAVE1が上場して「消防設備業界日本一になった」という為には時価総額1200億円を超えないとアカン
まあ、その大変さと無謀さの意味を勉強すればするほど感じてて
「ホンマにこんな事出来るんか?」って自問自答する日が続いてる
始めは「消防設備業界日本一」がどれだけ大変か全く分かってなかった
けど、日本一への想いは全く変わってない
日本一になるビジネスモデル

5年前の今日、10万円だけ握りしめてニートの状態で見知らぬ土地である東京に来て
一人でスタートさせてから今に至るまで色んな苦しい事も経験してきた
それでも皆んなに支えられてここまで来た
そら日本一にならんとアカンやろ
何の為に5年前、東京に来たんやって話
わざわざ父親の会社を継ぐルートを無くして、0の状態からやってるねんからさ
やり切らんとアカンやろって思う
あと、日本一になるためのビジネスモデルとそれに必要な状況が揃った
・CSチーム
・ビルメチーム
・点検エキスパート+〇〇
この3つが揃ってやっと明確にビジネスモデルが完成した
「〇〇」ってのはもちろんまだ公開出来ひんけど
またいつか公開する時に楽しみにしててください

その時になぜ俺が「点検エキスパート」を事業買収したかの真意が分かるから
必死に考えた
マジで悩み過ぎて頭がおかしくなるくらいに考えた
「どうやったら能見防災の時価総額を超える会社になれるんや!?」って
そう悩みまくって答え(ビジネスモデル)が出た
そして、その為に必要な人達も入社してくれたり、外部で関わってくれてる
今なら心の底から「WAVE1は消防設備業界日本一になれる」って言える
今までは日本一にどうやってなっていいか分からんまま、「日本一になるぞー!!」って勢いだけで皆んなを引っ張ってきた
だから当時のブログってめちゃくちゃ熱かったと思う
俺自身もどうやってなったらええか分からず、霧がかかった状態でモヤモヤしながら熱意で誤魔化してた
けど、今は違う
霧が晴れてハッキリ日本一への道を示す事が出来る
このビジネスモデルを思い付いた時、改めて振り返ってみると、今までやって来てた事が何一つ無駄になってない事に気付いた
消防設備点検・工事をやってたこと
ビルメをやってたこと
点検エキスパートを買収したこと
全てが結び付いてる
そしてそれに重要ポジションとなる人物達も集まってくれる状況にある
その全てを俯瞰して見た時に
「あぁ、このビジネスモデルとの出会いは運命やったんや。これは凄いサービスになる。うん、これなら日本一になれる。」
と思った
後はやるだけ
ただ、規模が大き過ぎて一社だけでは俺の作りたい世界観を達成する事は出来ひん
「ビルメ」とはレベルが違う
だから今、実証実験を協力してくれる大企業を色々探してる
色んな企業に集まってもらって皆んなで作り上げないとアカンから
今はその動きに俺の全リソースを割いてる
少しでも早く、その世界観を実現するために
毎月訪れる倒産危機
昨年、社内崩壊してから約1年が経った
あの年は7人辞めてホンマに焦った
特に初期メンバーの中村勇太が辞めたことのショックはめちゃくちゃ大きかった
けど、今は辞めた以上に人が増えた事で社員数も35人位になってる
ここからもっと増えると思う
上場時には150人位にはなってそう
とにかくこれからも日本一を目指して変わらず爆速で成長していくので東京、大阪、長野で入社したい人は連絡待ってます
この一年はマジで色々あった
言い過ぎじゃなく一年で4回位倒産を覚悟した
ホンマに過去最高にヤバい一年やった
「ビルメ」の先行投資に伴ってホンマにピンチな状況やった
けど、CS(現場)チームもシステムチームも力を合わせて皆んなめちゃくちゃ頑張ってくれて
何とかギリギリ倒産を免れた
このピンチの乗り越えて確実にWAVE1が一皮剥けた
確実にキャッシュを作る事が出来る会社に生まれ変わった
このピンチを乗り越えたことはマジでデカい
「ビルメ」の先行投資はやって良かった
おかげで今確実に伸びてきてる

「ビルメ保険」も機能追加したし、これから「ビルメスクール」もスタートさせる(詳細は次回のブログで)
それによって確実に今までとはレベルの違う成長を遂げる自信がある
これに関しては板垣の成長が大きい
板垣は今年の2月から執行役員になった
ビルメや点検エキスパートを含む『WEB事業部』のトップになってチーム全体を運営してる
まだ24歳の若さで自分の部下の方が年齢上の人も多いけど、皆んなが板垣を中心に「ビルメ」「点検エキスパート」を伸ばそうと一丸になってる
シンプルにあの若さで凄いと思う
CSチームもかなり強くなった
東京では吉田
大阪では桒原
長野では佐藤英伸
3人がそれぞれめちゃくちゃ頑張ってくれた
東京本社では辞めた人達との引き継ぎが上手くいかずに数百万円の賠償をする事になった
取引先から「数ヶ月前から〇〇さんとやり取りしてた件、どうなってますか?」と連絡があり、分からんまま吉田を中心に皆んなが頑張って対応してくれてた
おかげで今も信用を失うことなく取引を続ける事が出来てる
それでも数百万円の損害賠償は払っただけじゃなく色々立て続けに起こったからあの頃はかなりキツかった
大阪営業所も大変やった
工事を中心に売上を上げてるねんけど、上手く仕事が入らんかったり、ウチの未熟さから利益を残す事が難しくてかなり苦しんだ
けど、その度に桒原・伊藤を中心に皆んなが成長してくれて、今ではかなり利益を残せる状態に営業所全体を持っていってくれた
長野営業所の佐藤英伸(ヒデくん)もホンマに苦しい一年やった
何回か車で事故した
ヒデくんは現在も1人で長野営業所をやってるから近くに仲間がおらん
そんな中で事故をして精神的にボロボロになった
数百万円の損害を出して、会社にも迷惑をかけたことから「申し訳ないからWAVE1を辞めたい」と口に出すようになった
俺と何回も熱い電話をしたり、実際事故した時は長野に足を運んで語り合った
そうしていく内に彼の中で「WAVE1を大きくしたい」という想いを大きくなっていった
今はもちろん辞めたいとは思わんようになったし、前を向いて頑張ってる
6月には新入社員も入る予定で今後、長野も大きく成長していきそう
ここまで読んで
「え?WAVE1ってもうすぐ倒産するかも」って心配になってる人は安心して欲しい
確かにこの一年はホンマにヤバかってんけど、俺らは「ビルメ」の先行投資や「点検エキスパート」の事業買収をしてなかったら思いっきり利益の残る会社やねん
ただ、先に勝負する為にキャッシュを使って、そんな時に予期せぬ出費(東京・大阪の工事や長野の事故などで)が重なってヤバくなったけど
今からはしっかりキャッシュフローも立て直せる状況になってるから大丈夫
これからは毎月のように管理部から「来月でキャッシュが尽きます」って連絡は無くなる。笑
ウチの管理部はホンマに優秀やからリスク管理の精度が高い
今も無駄な出費が無いようにめちゃくちゃ改革してくれてる
そんな管理部から毎月来る収支報告を見て「ヤバい。どうしよう。。。」って毎月泣きそうになってた
もちろんこれからも勝負はするねんけど、今後はしっかりキャッシュを確保できた状態で勝負が出来る
ITサービスでやっと利益が出だしたからホンマに安心してる
『WEB事業部』に9人おるねんけど、その人達の給料を払うのがホンマに大変やった
けど、それもしっかり道筋が立ってきた
今までCS(現場)チームが何とか頑張ってくれて耐えてたけど、もう大丈夫
IT事業をやりたい人へ
IT事業をやってると色んな人に「僕もITやりたいです」と相談を受ける
「中途半端な気持ちでやらん方がいいよ。2億円位は軽く飛ぶから。開発スタートしてから数年経って売上が上がるかどうかやし、売上上がらずに潰れる事が95%位やから」と伝えてる
世の中のITスタートアップ企業は95%くらい上手く行かずに大きなお金を溶かして潰れてるけど、皆んな能力がないとかではない
それだけ世の中に無いサービスを作るって難しいって事
普通に考えたら皆んなが思い付くビジネスアイデアで世の中に今無いものは「世の中がそれを必要としてないから」が基本的で
稀に世の中にフィットするサービスがある
それは時代の流れとも連動するからタイミングも「ホンマに今か?」って考えが重要で
とりあえずITサービスでちゃんと売上が立つのは5%でその中で大成功するのはもっと低いから
それ位の覚悟を持ってやれる人は本気でITサービスを作ったらいいと思う

まあ、こんだけ偉そうに言ってるけど、俺自身は何も分からず、軽い気持ちで「ビルメ」をやるぞって思って、やりながら色々経験して今の考えに至ってる
まあ、今のビルメを作るまでに数億円の投資をしたけど、結果的に成り立ったから
何も分からんでも必死にやったら上手く行くんかもな(5年で14回倒産しかけたけど)
まあ、とりあえずWAVE1は大きなピンチを脱した
ホンマにこの一年は守りの時期って感じやった
「ビルメ」の開発とか「点検エキスパート」のM&Aなど、攻めのお金を使ってたんやけど、基本的にその他の部分でホンマに「会社を守る」って思いで毎月キャッシュアウトとの戦いをしてた
それの乗り越えた
ここからは攻める
そのためのビジネスモデルも構築した
一気に行くぞ

35歳で「消防設備業界日本一」ってホンマに無謀やと思う
皆んなに「そんなん出来るわけないやろ」って言われるし、本気で信じてもらえるわけないって分かってる
それでも絶対にやりたいって思うし、やり切る
もちろん期限内に達成出来ひんくても必ずやり切る(途中で諦めへん)
別に防災メーカーを潰そうって訳じゃない(時価総額で1位を目指してるだけ)し、もっというと俺らの新しいITサービスが生まれたら消防設備業界全体の市場規模が上がるから売上・利益が上がってみんな喜ぶ
だから、防災メーカーも含む消防設備業界の各企業が一丸となって俺らの新しいサービスを共創していけたらええなって思う
6年目も頑張ります!
入社ももちろんやけど、WAVE1と協業にも興味ある人は是非気軽に俺のSNS(Twitter、Instagram)にメッセージください!
その他の相談も気軽に連絡くれれば返信します!